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アナリストレポート拾い読み(2015年8月26日)

【SMBC日興証券】
通信セクターのレポートでは、中国経済への懸念から各社株価は下落しているものの、セクター各社では、収益の柱の通信料収入にマクロ経済や世界経済の影響はほぼなく、「逆に、その過程での円高傾向は、負担が拡大しているiPhoneなど端末仕入れ価格にポジティブな影響を与える可能性がある」と指摘。外需セクターだけでなく、他の内需セクターと比較しても業績安定感は強く、良好な株価パフォーマンスを予想するため、業種格付けを「中立」から「強気」へ引き上げ。個別では、NTTドコモをトップピック推奨しています。

【クレディスイス証券】
自動車・自動車部品セクターのレポートでは、世界的な株安の動きに合わせて自動車・自動車部品セクターの株価も大幅下落したことを受け、中国市場の鈍化、ASEANなど新興国市場の鈍化、ドル安円高、新興国通貨安など、様々なリスクファクターを織り込んだと指摘。セクター全体の株価が大幅に調整する中、地域・為替感応度などによるファンダメンタルズに対するリスクが過度に織り込まれたように見える銘柄も散見されると位置づけ、12ヵ月先予想PERを見た場合、2013年以降のマイナス2シグマ値を下回る水準まで株価が下落した銘柄として、日野自動車、ヤマハ発動機、豊田自動織機を紹介。また、トヨタ、 デンソー、いすゞ、スタンレー電気など、自社株買いなどの明確な株主還元強化策を進める銘柄は、株価が過剰に反応したあとに下支えされる可能性が高いと予想しています。





【UBS証券】
非鉄金属セクターのレポートでは、金属市況が下げ止まらないことを受け、各社想定や同証券予想を下回って推移、各社とも業績は下振れリスクを抱えると指摘。銅市況は各社前提条件を下回りつつあり、住友金属鉱山、三菱マテリアルの銅鉱山事業に影響を与えそうとみて、三井金属は多くを高値で予約しているため15年度の収益影響は僅少とみているものの、亜鉛、インヂウム市況の下落で負の在庫影響が発生しそうと解説。ニッケル市況は住友金属鉱山の前提条件を大きく下回っているため、足元のままでいけば大幅な業績下振れは避けられないと想定。中国、世界経済の減速懸念、米利上げの可能性など不透明要因が多いことから、非鉄株に対して慎重な投資判断を継続しています。

【モルガンスタンレー証券】
自動車セクターのレポートでは、世界同時株安下での追加的な下値リスクを検討。前提条件として、中国の一定の減速・ASEAN不振・米ドル高(EM通貨安)、は年初来からの投資テーマで、既に株価に織り込まれていたと解説。足元で追加的に織り込まれたリスクとして、更なる中国減速リスク、米国にも影響が及ぶ(円高反転シナリオ)と考え、米国や日本市場の需要動向への影響、といった実態経済の悪化シナリオを議論するのは時期尚早とみて、下値が限られる銘柄として、大手ではトヨタが最も底堅いと判断。中堅銘柄ではマツダとヤマハ発動機が「売られ過ぎ」とコメントしています。

【TIW】
中国経済をはじめとした世界的な景気減速懸念が株価下落の直接の引弾も、株式市場の水準が過熱気味だったことも大きな要因と指摘。中国の株式市場は個人投資家層による投機的な水準にあったこと、米国もヒストリカルな株価収益率を超えた水準にあったこと、日本も消費セクターなど加熱水準にあったことに着目して、「世界経済の成長鈍化が企業業績にどのように影響してくるのかは予断を許さない」としながらも、日本株については短期的には割高感の薄らいだ水準にまで調整したと解説。日経平均妥当レンジを19400〜20900円から18650〜20050円に引き下げ。「リターンリバーサルを狙った押し目買いを検討したい」として、個別では、良品計画、富士重工、日本電産、シスメックス、スタートトゥデイ、エムスリーに注目しています。











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