スポンサーリンク

株式ネット新聞

一目均衡表 やさしいチャート教室

 

TOP > アナリストレポート拾い読み

 

アナリストレポート拾い読み(2015年8月19日)

【TIW】
欧米の株式に比べて、「日本株は企業業績の面から優位性が高いと言われている」と指摘。4〜6月は全業種で前年同期比24%の経常増益となったものの、円安効果、前年が消費税率引上げ直後であったことを踏まえると必ずしも楽観は出来ないと解説。内需系企業の株価が好調な中、自動車などグローバル企業のバリュエーションは相対的に見劣りするも、米国向けウエイトの高い企業や資源価格下落の恩恵を受けられる企業には注目したいとして、日経平均妥当レンジを19300〜20800円から19400〜20900円に引き上げ。注目銘柄として、サンデンHD、富士重工業、第一実業を紹介しています。

【JPモルガン証券】
ドラッグストアのレポートでは、日本のドラッグストア業界は、現状6兆円強の市場規模と推計。主要商品のカテゴリー別市場規模では、高齢化、規制変化、インバウンド需要などの恩恵を部分的に受けるヘルスケア・ビューティケア分野で安定成長が期待されるも、それ以外は横ばい〜微減と予想。調剤部門と食品部門での、チャネルシェア上昇の余地は大きく、これら分野でのシェア上昇が業界にとって最大の成長ドライバーになると解説。標準シナリオとして、2020年の市場規模は6.8兆円、2030年には7.5兆円、長期成長性は年平均1.3%増と予想し、小売のサブセクターとしては、最高水準の成長業態と分析。個別ではサンドラッグをトップピックに、ツルハとクスリのアオキの強気も継続。株価の出遅れ感が強い銘柄としてコスモス薬品を紹介しています。







【モルガンスタンレー証券】
医薬品セクターのレポートでは、2015年末に向け、国内の制度改革・価格圧力のネガティブニュースは確実に増えると指摘。新薬銘柄の潜在成長力への影響は限定的と考えるものの、業界全体の重石になる可能性は高いとの見方で、医業界平均PER38倍は、TOPIXの17〜18倍を大きく上回っているため、今後はネガティブニュースに呼応する形でバリュエーション調整が考えられると解説。次の株価回復局面は、医療制度改革の織り込みが完了する年末・年初と考え、業界投資判断「インライン」を継続。推奨順位を、中外製薬>アステラス製薬>協和発酵キリン>小野薬品>科研製薬>参天製薬の順に設定しています。

【UBS証券】
鉄鋼セクター(高炉株)のレポートでは、想定よりも弱い内需、世界の需給バランスが予想よりも悪化、人民元安による中国ミルの輸出攻勢のリスク、保護主義台頭による輸出市場での競争激化の可能性など不透明要因が多く、高炉株を取り巻く悲観材料が増えていると指摘。国内在庫減少と国際市況の底入れが確認されれば、16年度の業績回復を織り込み、株価は底入れする可能性があると見ているものの、需給が芳しくない中で各社減産緩和に動いているため、在庫指標は回復感のないまま一進一退となるリスクもあると解説。高炉セクターに対する投資判断は中立を継続。「外部環境が厳しく、高炉株の魅力が高まる時期ではない」としながらも、長期視点では、フリーキャッシュフローが豊富な新日鉄住金を推奨しています。

【SMBC日興証券】
大手銀行セクターのレポートでは、金融庁が政策保有株のプロシクリカリティを問題視して、8月末に公表が見込まれる監督指針で具体的方針が提示され得ると指摘。3メガバンク共にバーゼル規制強化の可能性を踏まえ政策保有株の採算性精緻化を進めて、不採算株式は採算改善か売却を交渉せざるを得ないとの見方で、コーポレートガバナンス・コードや株価水準から従来より売却を交渉しやすい状況にあり、3メガバンク共に同じ方針を採ることで「囚人のジレンマ(先に株を売却したメガバンクが損をする)」問題が解消しつつあると解説。株価上値余地が22.7%と割安感が残存しているため、業種格付け「強気」を継続して、メガバンク選好を強調。個別では三菱UFJをトップピック、次いでみずほFGを選好しています。







アナリストレポート拾い読み バックナンバー




スポンサーリンク