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アナリストレポート拾い読み(12月20日)

【野村證券】
「サブプライムローン対策基金への協力見送り」との日経報道を受け、ポジティブな
内容で下落が続いていた銀行株にとって朗報とコメント。これで基金は枠組の見直
しを迫られることになるものの、当該基金の設立自体がなくなることはないと解説。
米銀側が基金の枠組みを見直し再提案してきた場合、メガバンクが再検討を迫ら
れる可能性は残ると予想しています。

【大和総研】
医薬品セクターのレポートでは、08年の投資判断は1〜6月「弱気」、7月〜12月を
「中立」に設定。個別では相対的に制度改革の影響が小さい大手製薬メーカーか
ら、第一三共と武田薬品をピックアップ。また、新薬発売など収益拡大タイミングに
ある企業としてキッセイ薬品と参天製薬、医療コスト抑制に関わる企業として沢井
製薬を紹介しています。

【三菱UFJ証券】
電炉・特殊鋼セクターのレポートをリリース。特殊鋼は在庫調整も一巡し足元の販
売環境は良好との見解から、2008年3月期はほぼ会社見通し通りの収益を確保
できると指摘。高炉各社による来年度の長期契約鋼材の値上げが実現すれば特
殊鋼鋼材の値上げも同様に実現する可能性が高いことから、特殊鋼各社も2009
年3月期には2ケタの増益を確保できると予想。同証券では電炉セクターのフェアバ
リューは、2009年3月期予想収益ベースでPER11倍と、特殊鋼セクターのフェアバリ
ューは、PER15倍に設定。セクター投資判断は電炉を「アンダーウエイト」、特殊鋼
を「オーバーウエイト」に設定しています。

【東海東京調査センター】
21日に11月の米個人消費支出物価コアの発表を控えていることを受け、同指標
の前年比伸び率の予想平均値は2%で、インフレ警戒発言が気になるとコメント。
個別では景気ディフェンシブ銘柄や、資産価値からみて割安な低PBR銘柄に注目。
25日移動平均線まで下落した日医工、製品値上げを発表しているキッコーマン、0
7年3月期実績PBRが0.83倍と割安のユニプレスをピックアップしています。

【UBS証券】
精密セクターのレポートをリリース。同セクターは他のテクノロジーセクターに比較して
期待成長率が低い印象があったものの、徐々に各社とも成長シナリオを描ける状
況になったと解説。セクター内の相対順位はキヤノン>HOYA・富士フイルム>コニ
カミノルタ・リコー>セイコーエプソンの順番に設定しています。

【みずほ証券】
ソフトウエアセクターのレポートをリリース。今回の好況は金融機関の基幹系システム
の更新、システム統合特需、コンプライアンス対応などで、多少の外的要因では投
資が中止・延期されにくいと指摘。セクター内では下期計画が保守的な企業も多く、
通期の営業利益で前期比10%台前半の増益計画に対して、10%台半ばから後
半の増益が可能と予想。個別では高い利益成長が期待できる企業として、野村
総研究とワークスアプリケーションズを紹介しています。

【モルガンスタンレー証券】
日本市場投資戦略では、2008年の外部環境は悪化しそうと指摘。年央に向けて
の103円までの円高などを背景に、日本企業の経常利益成長率は0%(2008年度)、
消費回復は年後半と想定。09年度に景気回復基調となるとの期待からPERは20
倍以上まで容認できるとし、08年末のTOPIXターゲットを1640に設定。米国がスタグ
フレーションに陥りドル高になれば、日本株はアウトパフォームの可能性が高まると解
説しています。

【日興シティ証券】
商社セクターのレポートでは、銅価格の調整が業績へ与える影響は軽微で、中国の
全国的な電力不足を背景に電線需要も引き続き堅調に推移する解説。商社セク
ターに対する強気の投資判断は不変で、業績見通しが明るい一方で株価調整が
進展していることからも、ダウンサイドリスクは小さいと判断。鉄鋼原料値上げの恩恵
が大きい三菱商事、三井物産、伊藤忠を推奨しています。