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アナリストレポート拾い読み(12月10日)

【野村證券】
日本株投資戦略では、日本株は08年年明けから再度調整局面に移行する可
能性が高いとの見方から、内需株のウエートを引き上げ。セクターでは景気に関わ
らず必要とされるサービス(警備、通信、電鉄)、モノ(CVS、医薬品卸売り、ジェ
ネリック医薬品)に加え、円高メリット関連として食品の一角にやシステムアプリケー
ション関連等を重視。金融株では地銀の一角を推奨しています。

【日興コーディアル証券】
テクニカル分析では日経平均が14837円から1000円以上反発したことから、今後
は底値固めから反発局面の展開を予想。セクターではサービス、小売、証券、建
設、繊維、パルプ・紙、銀行、その他金融から反発を牽引する銘柄が出現しやす
く、10月末頃まで高値圏での推移が続いた海運、卸売、機械セクターは上値の
重い展開が続くと解説しています。

【UBS証券】
民生電機セクターのレポートでは、薄型テレビのBRICs拡大が本格化しているた
め、液晶パネル関連が軸になると指摘。現時点ではパネルの外販戦略を打ち出し
、デバイスを軸として来たシャープが、メリット享受可能と判断。ソニーはセットでの差
別化(特にPS3での投資回収の新施策)、松下電器は方向性の見極め(1兆円超
のキャッシュの使い道)が経営課題と解説。優先順位は、シャープ>松下電器>ソニ
ー>パイオニアの順に設定しています。

【クレディスイス証券】
商社セクターのレポートをリリース。総合商社各社のPERは7倍から11倍で歴史的
低水準と指摘。また、PBRが1.1倍から1.7倍の範囲にあることから、全ての銘柄が
売られ過ぎの水準と解説。適度な原油安もプラス要因との見解で、セクター投資
評価「オーバーウエイト」を継続しています。

【三菱UFJ証券】
半導体セクターのレポートをリリース。足元の製造装置業界の雰囲気として、08年
度半導体設備投資は前年比2割前後低下し、受注ベースでみると08年1〜3月
は厳しいという見方が支配的と解説。株価は今後3ヶ月、来年度設備投資動向
を睨んでボックス圏での推移を想定しています。

【ゴールドマンサックス証券】
住宅セクターのレポートでは、改正建築基準法の悪影響がわずかに弱まりつつあ
ると指摘。住宅着工回復トレンドが見えた段階で注目できる銘柄として、改正建
築基準法の影響でやや過剰に売られた長谷工と積水ハウスをピックアップ。セクタ
ー投資判断は「アトラクティブ」を継続しています。

【メリルリンチ証券】
日本株投資戦略ウィークリーでは、日経平均は1月半ばに向けて回復基調を維
持するとコメント。日経平均は25日移動平均を回復しているため、次は200日移
動平均の17000円を目指す動きと予想。海外要因では米国の政策期待、クリス
マス商戦が懸念ほど悪くないとの見方で、為替の落ち着きなどが日本株の支援要
因と解説。同証券では、銀行など内需株と電機など米国関連株のリバウンドを想
定しています。

【ドレスナー証券】
すでに始まっている経済全体の利益成長の循環的減速は向こう数ヵ月間に本格
化し、拡大すると分析。G7の成長を抑える逆風の勢いは強まるとの見解で、利益
動向は向こう1年間の経済成長が期待はずれになると予想しています。

【ドイツ証券】
世界株式市場はほぼ最悪の事態を織り込んだ水準で、配当利回りが長期金利
を上回る極端に割安な日本株は「千載一遇の買い場」を提供しているとコメント。
経済は、来年踊り場から再び拡大場面に入っていくとの見方で、これが2009年か2
010年まで続くと予想。日本株は長期上昇相場途上で、日経平均は2008年内に
は2万円を超え、4〜5年後には3万円を超えていくと分析しています。